彫金師 照井 清 氏 |
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富嶽のケースサイドに施されている「綾織模様」は、
現代の名工に選ばれた
照井清氏の手による。
照井清氏は1995年から雫石高級時計工房にて、彫金の施された
高級腕時計の製作に携わっている。
*現代の名工:厚生労働省による、「卓越した技能者の表彰制度」
被表彰者の通称
*彫金:バイトと呼ばれる彫刻等に似た刃物で、金属に模様を彫っ
ていく。腕時計のムーブメントの地板や受けといわれる部品に、
様々な模様や、デザインを彫る。
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彫金で使用されるバイトには様々な種類があり、これらのバイトは
全て照井氏自らが調整し、刃の形状によりグリップの形も異なる。
顕微鏡を見ながら、わずかなスペースに彫込みを施す。
海外の高級時計にも彫金を施したものはあるが、
これだけシャープな線を描けるのは照井清氏だけである。
照井氏の道具に対する熱意が、意匠の数々を生み出している。
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直径わずか24mmの地盤の中に、顕微鏡を見ながら、バイトを使用して模様を施していく。全工程が手作業で行われる。
そして、富嶽のケースサイドの「綾織模様」が
照井清氏の手によって施された。
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参照「雫石高級時計工房」
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