12振動/秒(43200振動/時)という超高振動で駆動する自動巻きムーブメント
ぜんまいによって動く機械式腕時計は、テンプの振動数が大きくなるにつれ、
外乱(外部からの振動や衝撃)の
影響を受けにくくなり、より安定した精度の時計になります。
一方、振動数が上がると外乱の影響は減少しますが、振動数に比例してムーブメントの持続時間が
低下してしまうことが問題となっていました。今回開発した12振動ムーブメントは、SIIの持つ技術・技能により、
現在の高精度・高級機械式腕時計の主流である8振動のムーブメントとほぼ同等の持続時間を実現しました。
-振動数とは-
1秒間に動くテンプ(テンワ)の往復回数を意味する。
ひげぜんまいの伸縮を利用してテンプを左右に振動する。
このテンプの動きを1振動と数える。
テンプが往復すれば2振動となる。
つまり、6振動の時計は1秒間にテンプが3往復する事を示す。
これを1時間に振動する回数を表現したものが
6振動=21,600振動
8振動=28,800振動
10振動=36,000振動
そして、富嶽は12振動 43,200振動を実現した。