2015年12月、14年振りの新シリーズ“GSX400”のデビューは、GSX STAR WARS™ COLLECTIONでした。デビューから約1年5ヶ月、待望のGSX400オリジナルシリーズが発売になります。
特徴的でスペーシーな雰囲気を持つケースは、トノー型と丸型が融合されたアシンメトリーケース。ベゼル、リューズガード、それぞれパーツ別にくみ上げられています。ケース左は“つるっと”した丸みを出すことにこだわり、磨きを極めに極めた職人の手作業により創り上げられ、あえてケースの膨らみ(厚み)を演出し、ケースに沿うように柔らかな丸みのあるガラスをあわせることによって、存在感と重厚感が漂う、他にはないケースに仕上げました。リューズにはブラックシリコンを採用し、デザイン性だけでなく、操作性も考慮しています。
文字盤はベーシックカラーのブラック。12時位置には、GSXのフラッグシップシリーズ900シリーズと同じロケットをイメージした GSXロゴ を配置。針は光沢のあるブラック文字盤に、鏡面仕上げの丸みのある未来的でシンプルな針を採用。特徴的なケースに対して、シンプルな文字盤に仕上げました。
※GSXのロゴは商品のデザインによって一番合うロゴを使用する。多くはシリーズやラインによって、そのモデルにあったロゴを新たに創ってきたが、今回シリーズを越えて同じロゴを使用するのはGSX初となる。
裏蓋は、まるで宇宙船のハッチを思わせるような裏蓋で、ケース同様膨らみを持たせ、中央にガラスを配置。ガラス周りのエッジデザインは大変高度な磨き技術が必要。リューズガード部にも使用されている、専用の六角特殊ネジも考え抜かれたデザインの一つです。
中央のガラスは「赤」を採用。イメージ通りの“赤色”を出す為に、光学機器(カメラのレンズ等)に用いられる赤フィルターガラスを採用。半透明なので中のムーブメントもうっすら覗くことが出来ます。時計のオーナーにだけ楽しめる裏蓋デザインもGSXは細部に渡り、こだわりを貫きます。
バンドはシリコンバンドを採用。計算された厚みのあるシリコン素材を使用し、裏には汗止めが機能しうる限界までのGSXのモノグラムをデザイン。その中には隠れGSXロゴマークを施し、GSXならではの遊び心を取り入れています。
常にオリジナリティーを忘れない「GSXブランド」らしい、シリーズとなっています。
GSX400はアシンメトリーをテーマにしたデザインを追求しています。900シリーズも実のところ非対称デザインですが、400はより明確にアシンメトリーを打ち出しました。
イメージは未来の車。未来でもタイヤはあるだろうからラバーストラップを採用。「未来の車はタイヤをしまって空も飛べるだろう」ー。そんな時代の時計を想像してみました。
全体的にカーブのボリュームが強いフォルムですがぽっちゃりしないよう随所に絞りを入れてシェイプアップ。文字盤もたくさんの候補から、最終的に「シンプル」なデザインにしました。最初はスケルトンで考えていたのですが、大人っぽさを優先し、文字盤の色は黒のみ。他に、BTSカラーを予定しています。
400は、映画「スター・ウォーズ™」の企画モデルとして3種類の限定品が先に出ていました。そのため、定番が企画限定の後に創られた特殊なシリーズです。しかしながら、定番はケースなど外観以外は全て「スター・ウォーズ™」とは異なるパーツを使った、全く別仕様。12時位置のGSXロゴに同じものを採用するなど、900シリーズと同じ方向性に位置するシリーズであるともいえます。また、GSXらしい「FUN」の要素を時計に注入。ストラップの裏にあるGSXロゴのモノグラムの中に、ひとつだけ違ったものをデザインしているので、探してみるのも一興です。
鏡面仕上げに絶対の自信を持つ400の造形は美しい。多くの人に楽しんでほしい一本です。
雑誌コメント抜粋