”デザインモチーフは、海に浮かぶクラゲ。”
完璧なBLUEを求めて 2002年のGSX208BLUより、7年の時を経て2009年にGSX223BLU[BLUE MOON] をリリース。
封印されていたGSXのブルーIPが鮮烈のリバイバルを果たしました。 GSX223BLUは、ほとんどの売場に、並ぶことなく、幻のように完売してしまいました。
そして、2010年、GSXは今回、フル・スケルトン・オートマチック・モデルで、 ブルーIPのモデルを登場させました。
国内の専用工場で創られるGSXの鏡面ブルーIPは、その色の濃さ、風合いが、他社の モデルとは比較にならないほど美しく、その生産は困難を極めます。その生産性の低さ、効率の悪さゆえに、封印せざるをえなかった完璧な藍色のモデルを、自動巻き機 械式時計にて実現させました。
文字盤には、グレースケルトンを採用し、テンプ部分には、ブルースケルトンの小窓 になっており、神秘的な雰囲気を漂わせています。
また、裏ガラスにも美しいブルー を採用し、見えない部分にも、独特の世界観を創り出しています。
222本限定/シリアルナンバー入り。
この時計は「素敵な夜空」です。
この時計をつくっているときから「ブルームーン」という名前を付けたいと思っていた。
2010年の1月に「ブルームーン」が起こるといわれているから、それはあわせるべきだと思っていたんですが、なんと今年の10月になって、東海テレビの「X’masの奇跡」という番組の中のテーマが「青の月」ということを知り、なんか真似しているみたいだから「レディブルー」にしようと方向転換をしたのです。
でも、どうしても「レディ・ブルー」となると「夏」って感じになってしまい物語りをうまくつくれなかったんです。 だから、もうここはやはり当初からの予定の「ブルー・ムーン」でいこうということで決めたのがこの名前です。
TVは12月で終わると思うし、ならばいいかと。 本来ならばとくに冬の名前じゃないんですが、前にもいいましたが2010年の1月に起こる予想があるので、どうしても2009年の12月にこの時計をだしたかったんです。
ブルー・ムーンといってもわたしがイメージしたのは月そのものではなく、満月が浮かぶ美しい星空の藍です。 まぐれにもうちのスタッフが満月がガラスに映りこむイメージをつくってくれましたが、まさにそういう時計を創りたかったのです。
だからどんな色がよいかと考えているときに、この「BIB(ブルー・イン・ブルー)」の提案があったんです。
それは2008年の春くらいのことだったと思いますね。 わたしは案外天体が好きで、いままで「しし座流星群」やら「1999年のグランドクロス」やらとそのときに起こる何年かに一度という時にあわせて限定をだしてきているんですが、今年はこの「ブルー・ムーン」と「皆既日食」が候補だったんです。 でも、皆既日食ではそれこそストーリーが浮かばなかった。
以前試作した「スター・ウォーズ」のドーム型のやつに手を加えて「皆既日食」のテーマにしたものをやってもいいかなぁとは思ったんですが、どうしても真っ黒というイメージがあり、それはすでに二本創っているわけで、もうお腹いっぱいじゃないかと。。。
「ブルー・ムーン」というテーマは歌ではたくさんあるんですが「時計」ではあまりないし(スウォッチのダイバーにあります)、2010年に希望をというメッセージがとても今にあっているのではないかとも思ったのですね。
ストーリーは夏には出来ていましたが、11月になって短くしました。 当初はだいたい35行あったんですが、10行くらいにした。 いつも、ストーリーを作るときはだいたいA4で10ページくらいの物語をつくります。 人物設定もします。 名前もあります。だいたい「ケン」と「メリー」が多くなるんですが、「ジャック」もよく使います。
それをどんどん削っていき、言葉を集約します。 Once in a blue moon というテーマは決まっているわけで、特別なふたりであり、特別な日であり、「友達以上恋人未満」であることもなんとなくイメージするために「手を握る」という行為に「冷たい(つまりなかなか手を握れずに冷えたということ)」という表現をつなぎました。
※発売当時談