GSXでは映画「スピード・レーサー」の限定モデルを発売します。この「スピード・レーサー」は日本のアニメ「マッハGO-GO-GO」の実写版です。映画は7月の公開を観て頂くとして、時計の話をいたしましょう。

私はかなり「タツノコ」のアニメが好きでして、まぁそれだけではないんですが、いろんな話が6年くらい前からあり、その中のひとつに「マッハGO-GO-GO」もありました。アニメ系ですと「エヴァンゲリオン」や「ガンダム」「ルパン三世」はデザインまで起こしましたし、そのほかでも「ワンピース」などの依頼もあったのですが、期間的な問題などから、なかなか実現しなかったのです。

GSXのお客様からも「日本人だから日本のヒーローやアニメをやってくれ」といわれていたのですが、
その暇がはっきり言ってなかったのです。サンダーバード」をコラボレートした際、実際は「人形劇」のオリジナルを意識していて、映画の話があったので、映画版を発売しました。その頃、同時期に話しがあったのが「タツノコプロ」の「ガッチャマン」「ヤッターマン」「マッハGO-GO-GO」です。

「ガッチャマン」は皆様もご存知のとおり、私自身、とくに大好きで、ガッチャマンの飛び道具をイメージして、私がデザインしたロゴが「エクスペクテーション」に利用されている(とくに9000には文字盤に利用)、"フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン(月とフェニックスを融合したマーク)"です。そして、「マッハGO-GO-GO」の実写版の映画が企画されているということを聞き、是非、その映画版は漫画版をイメージできるもので、時計をコラボレートしたいと思いました。

「インパル」で好評であった「GSX901Line」でデザインをしていたのですが、905の発売で901は生産が終わってしまいました。そこで、SMART（GSX200Line）や905Lineでのデザインを検討しました。

しかしながら、どうしても昔の人が見た未来的な時計はつくることが出来なかったのです。そこで901でデザインを再度行い、別途SMARTstyleでロゴモデルを検討しました。そして「マトリックス」でも901を絶賛していただいた経緯もあり、同じ監督の作品である「スピード・レーサー」も同じものでいきたいという思いもありました。そういう経緯で、今回のGSX901SPRは、最後の901Lineのモデルとして、復刻をしました。

このモデルは単純に自分の好きなキャラクターとして作ってみたかった。

そんな夢にお付き合いいただける方はどうぞ!

サンダーバードもスピードレーサーも、時計のコラボレートは映画版ではありますが、どちらも小さい頃に実際に観ていた、もしくは再放送を観ていたものですから、かなり親近感をもっています。「マッハGO-GO-GO」の白赤青というカラーはそのまま日本の国旗のカラーで、あとから自分が感じた「東京オリンピック」などのイメージと一致していく感覚をもっています。

この映画の中でも「マッハGo-GO-GO」のテーマ曲が日本語で流れます。
とても懐かしいものでした。