~従来の900シリーズよりも視認性・装着感がパワーアップした906シリーズ~
待望のGSX主軸のシリーズ「900」の新ラインが登場。
900の特徴である流線型・アシンメトリーなケース形状はそのままに
40mmにサイズUP。
ガラスを従来の片面湾曲ガラスから両湾曲のサファイアガラスに変更。
これにより、ガラスの乱反射やレンズ効果によるダイアルの歪みが無くなり
視認性が格段に上がりました。
従来の片面球面のガラスの際は、乱反射がきらびやかな印象がありましたが
両湾曲になり、ガラスの反射が抑えられた分、906ラインは、略字を3か所から11箇所に増やし、針の上面形状を丸形状から峰形状に変更し、更にカレンダー窓にもメタルの窓枠を施し、光の反射を意識し、きらびやかさを保ちました。
裏蓋もスクリューバックから止めネジ裏蓋に変更し裏面まで一体感のあるデザインにリファイン。
リューズもデザイン性を継承しつつ、操作性をあげる事に成功。
バンドは従来は固定駒でしたが、多列駒に変更し腕になじむ形状を実現。
シリーズの特徴でもあるバンド中央の鏡面部のクレーターを再現し深さや湾曲などのデザイン性と加工性を極限まで追い込みました。
両開き式バックルで着脱もスムーズになり、格段に上質なバンドに仕上がっています。
ムーブメントは、前モデルの904の7S55ムーブメントから、NE15ムーブメントに変更し精度も文句なしのグレードアップ。更なる安定感を実現しました。
GSX906は10年以上の歳月をかけた時計。900シリーズをいかに新しくするかという課題で企画をしてきたモデル。
その間にムーブメントの供給が困難になったりということもあったが結局「ほとんどかわらないデザインにおちついた。
20年間近く同じデザインでいけるとは思わなかったが、それだけ完成度が高いデザインだったんだろうなと思った。
ともかくこだわりは18年前から変わらない時計業界の最難解課題。
いかに優美な曲線的時計にするか、いかにアシンメトリーで美しいボディを実現するか、いかに一体感(時計とブレス)を造形するか。
しかもつくるだけではなくそれに耐久性と安全性を高い次元で維持させなくてはならない。900はその改善の歴史です。だから1997年の
最初の販売品なんてとてもではないが「よくこれで販売したものだ」というくらいレベルの低いものだったのです。
906は改善の先にできたモデルで、継承というよりも「900のプレミアムライン」という位置づけです。
生産はグランドセイコーも手がける工場で行う。
完成度は他のカジュアルを圧倒する。
美しさは実社会に試作品を持ち出して試行錯誤をしてきたものだ。
つまり良い機械、魅惑的で多くの人が持たない。
僕が目指したのは「真面目で未来的」な時計。
将来の公務員でも使えるような時計です。
それでいて美しくて、信頼できるムーブメントが搭載されている。
とても気持ち良い時計が906です。
多くの人が使っていないのも魅力的です。
15万円前後の時計と比べていただければ906の質感の素晴らしさ、美しさはすぐ感じていただけるでしょう。
雑誌コメント抜粋