GSX901Line
GSX900の卓越したデザインをベースに、セイコーインスツル製クォーツ・クロノグラフを搭載したのが「901」です。
木村正行氏が引き続きデザインを担当し、石田プロデューサーの企画、デザイン趣旨を実現しています。
1/20秒積算クロノグラフ、カレンダー機能、10気圧防水などの機能の充実と、デザイン優先の回転ベゼルを装備しています。
定番のカラーは900ラインと同一の展開で、900シリーズのクロノグラフであることを訴求しています。ピュア・メイド・イン・ジャパン
900の後継でなく、900と同じ軸で同棲するものを考えました。デザイナー木村氏の最初の提案は900よりもシンプルな、スポーティーなものでした。どちらかというとシンプルな感じです。それはたぶん最初に僕がニュアンス的にシンプルにということを伝えたからだと思います。
僕はブランドスタビリティとして、900、500と同じシリーズ展開を意識していたので定番はやはり4つにしたかったんです。ということは同じ文字盤の色、また、できれば900とデザイン軸が同じであることが大切なファクターだったのです。これはGSXというブランドを考えた上で大変大切なことです。
違うモデルを見ても「あっGSXだ」って感じてもらうためのカテゴライズであるわけです。
900シリーズの特徴はケースの美しさ。その美しさは僕は車のカタログなどの映り込みのような表現をしたいと思いました。つまり時計に物体が映り込んでいる状態も時計のデザインの一部だということです。この901ではそれをさらに進めました。磨き上げ、ブレスの継続性、ベゼルと本体の連続性、そしてガラスの反射がどのように時計に映り込んだ物体と一つになっていくかということです。
サイズを大きくせず、形はまったく違いながら、同じシリーズであることを意識させる。これが900をある部分で凌ぐことができた理由です。それは決して2番目の、次のモデルではなかったし、どこにもなかったのです。特にメイド・イン・ジャパンではオンリー・ワンだったのです。