一体感のある流線型ボディとリューズ。
大き目のクロノグラフムーブを搭載し、70年代の人々からみた
未来を意識した「テレビボディー」などのイメージを取り入れています。
GSX501series
501は2年間の試作期間を経て完成した。文字盤の色も試行錯誤の結果、4つに絞った。その4つを「900」ラインで先行販売し、その評価から絶対的に自信を感じていた。流線型のリューズは、使用感がどうかとも思ったが、あえて見た目を重視。この時計は、トノー型クロノの新しい形だと思う。
その1年前、900の原案ができた頃、500の後継としてすでにデザインはできていた。もっとスラッとしていて、500のそのバランスにほぼ近いものであった。でも、それはムーブメントを搭載するにあたり絶対的に無理なデザインだった。
500シリーズは「寺島かおり」という女性がデザインしている。彼女には「自分がつけられること、男性に使ってほしいものであること」をテーマにして依頼した。基本的に「男性」は「女性」に格好いいと言われた方がうれしいはずだからである。 男性が見て格好いいものは900に任せて、500ラインは「女性」が男性につけてほしいアイテムであり、女性も使用できるアイテムであることが重要だった。だからどこか、女性的な感覚を持っている。大きく試作を変更したのは5度くらい。文字盤は数えきれないくらい変更した。
そして、完成したのが501シリーズ。インセクト(昆虫)の進化を感じて欲しい。
※発売当時資料