GSX SMARTstyle#29 be my baby ポストカード NEW
GSX SMARTstyle#28 BOB ポストカード
GSX SMARTstyle#27 SUPERMAN original ゛RETURNS″ ポストカード
GSX SMARTstyle#26 SWEET MEMORIES ポストカード
GSX お正月 ポストカード
GSX EVE2005 ポストカード
GSX SMARTstyle#25 ポストカード 
GSX SMARTstyle#24 ポストカード
GSX SMARTstyle#23 ポストカード
GSX SMARTstyle#22 ポストカード
GSX SMARTstyle#21 ポストカード
GSX SMARTstyle#20 ポストカード
PRODUCTION NOTE: by ISHIDA
西表島の神秘的な自然をテーマにしたモデルで、そのカラーイメージは「ガジュマルの木」。文字盤 には「かえる」の足跡をかわいくワンポイントにしたけど、この意味は、時計のカラーと時計のニックネームにかけたものである。つまり「I will be back(カエル)」。
西表島は一度だけ、20代に行ったことがある。ちょっとその壮大さに感動した。いろんなところがある。
ジャングルだってあるし。
最近だと松島菜々子が生茶のCMをやっているけど、その復帰第一作目のCMがまさにガジュマルの木 をイメージに使っていた。
#20と#22は「カエル」をテーマとしているが、小さい頃、僕は河口湖や軽井沢によく両親に連れられていった。夜になると、東京では体験できないような、星空とカエルや虫の鳴きごえがいっぱいに広がった。 怖いというより、神秘的で、なんか感動した。そんな田舎も今では、あのときほどのものではなく、やはり自然に人工が侵食してきているわけです。それとも自分が大人になって、そういうことに感動しなくなった のだろうか?つまり、ここでいう「I will be back」とは、そんな自分の居場所に帰るというか、なんというかそんな感覚的なテーマで、そんなことをずっと考えていたら、ひとつは田舎の思い出で、もうひとつは、 大学の頃にサークルでいった西表島の神秘的な自然をイメージしたいと思った。
ポストカードはコラージュされたガジュマルの木。どちらかというと樹かな。これは本当に大変だったよ。 イメージ伝えられなくて。で、たとえばということでいろんなことを言ったけど、最終的には冒頭の「生茶」のHPを開いて、そのCMの動画を見せた。それまでは、映画「里見八犬伝」の洞窟のグリーンな感じ とか、映画「河童(米米クラブの石井さんが監督した・・・)」にでてくる感じとか、「妖怪大戦争」のグリーンとか。。。そりゃ誰もわからんわな。できたものはまったく違うものとなったけど。。。
GSX SMARTstyle#19 ポストカード
PRODUCTION NOTE: by ISHIDA
スタイル初のバンドにデザインをしたモデル。このモデルは絶対にこのデザインが重要だった。これ なくしてはやらなかったモデルです。最初は文字盤のデザインはただの斑点だったが、せっかくだから北海道にしようということで北海道を二つに割ってみた。バンドには斑点で「GSX」と隠し文字をした。 黄色と黒と白というイメージ的にはシンプルなものにして、あえてクロノグラフだけにした。ベイビーも考えたが、斑点が小さくなって、いいデザインをとりいれることができないと思った。もちろん、たぶ ん多くの人が、ベイビーでの発売を期待しているだろうから、将来的にはなんとかデザインをクリアしたいと思うけど、当分はアイディアそが出てこない気がする。
ポストカードは、基本的に第一弾の「カリビアン・ビーチ・リゾート」と同じ配分でのデザイン構成をとっていて、コントラストで配色を決めた。スタッフ(武田とマコト)がまずいくつかのパターンをだしてくれ た中から、僕がコントラストとイメージで決めた。しかし、本当に最初の選択は絶妙で、なるほどこれこそ北海道だと、僕の心の中の北海道を表現してくれた。もちろん、僕は北海道を外からし か見ていない人間で、本当の北海道じゃないかもしれない。でも、僕は生きているうちに最低でも日本の隅々を見てみたいし、感じたい。しかし、年をとっていくと時間が少なくなっていって、自由に なれるのはリタイアしてからだ。このスタイルの「旅」のテーマはまさにそんな自分自身の願望なのだろう。
たぶん。
GSX SMARTstyle#17 #18 ポストカード
PRODUCTION NOTE: by ISHIDA
昨年40歳になった「ピンクパンサー」のスマートスタイル。シャグのデザインということでかなり厳しい規制でのデザインとなったポストカードだ。あえて、だから、とてもシンプルにしようと思ったわけです。
時計のカラーが白によく合うので、白をベースにした。またいつもの横置きの時計は今回は縦置きになっている。二本を収めたのが理由だけど、このように置くと時計の特徴の違いもわかるから。
そう、#17には日付があるが、#18にはない。#18に日付がないのは、ピンクパンサーの尻尾を切りたくなかったからだ。もちろん切れていたら、ライセンサーからNGがでるだろう。しかしながら、デザイン段階で僕は尻尾は切らないで行こうと思った。日付がないものがあってもいいじゃんかと思ったし。

GSX SMARTstyle#16 ポストカード
PRODUCTION NOTE: by ISHIDA
#6は唯一の二度目の登場である。このポストカードはあえて、#6のものと同じモノトーンにしている。このモノトーンのイメージはもちろん「グランブルー」のオープニングだ。グランブルーのオープ ニングの場所はギリシャだけど、このポストカードでは、そのモノトーンのイメージをモチーフにした。#6では「あいにいく」となっていて、このポストカードでは、逢った彼女を言葉にしているのだな。単純な言葉にしたけど、本当のシーンは、このモノトーンに見える海辺で、たぶん彼女は だるい太陽の日差しの中に輝いているのだろう。だるい日差しって、なんか眠くて、でも暑くてそんな感じのこと。午後の海辺はそんな気だるい気分になることがあるよね。そういうのって、目をあけるとまぶしくて、色がなくて、サングラス越しにものを見るとセピアだったりモノトーンだったりする。僕のこのポストカードのテーマはまさにそういうことで、サングラス越しの海を意図した もので、あえて#6ではそういう意味合いを残さなかった。
「君も街も同じ色」とはそういうこと。
ただ、この二人は決して水着ではなくて、男はウール100%のロロ・ピアーナのナローラペルの柔 らかいブラックスーツで、セルジオロッシのシューズ。女はオフホワイトのゆるいジョセフのワンピースにボッテカ・ヴェネタのレザーのサンダルのように、ナチュラルで、おしゃれで、その二人の距離は決 して近くない、お互い大人を意識した微妙な距離にいる。そんな感覚がこの時計のテーマとなっている。

GSX SMARTstyle#14 #15 ポストカード
PRODUCTION NOTE: by ISHIDA
当初、このモデルはバレンタインの販売を予定して、アンジェという名前で、天使をデザインしたもので企画をしていたものだが、バレンタインに間に合わないということで天使をやめて、その企画以前に寺島が提案していた「四葉のクローバー」のものを採用したものだ。色としてはなんとなくオフホワイトをからめたような淡い感覚で曖昧な色味にしたかった。
70年代に日産がスカイラインのCMで「ケンとメリーのスカイライン」というテーマでカップルのイメージで車を訴求したことがあり、そのスカイラインは「ケンメリ」とか「メリケン」とかと愛称で呼ばれていた。僕も小さいながらにとても格好いいなと思っていて、そのCMででてくる「ボプラ」の木がとても印象深かった。その木は北海道の富良野の近くの国道にあって、その一帯はCMなどで多く採用されていて、その木も「ケンとメリーの木」という愛称で今も親しまれ、観光名所となっている。
実は僕はスカイラインを保有したことはなかったけど、とても大好きで、ちょうどRSターボの赤黒のスカイラインなどにあこがれていた。このモデルは別にスカイラインを意識したものではないんだけど、なんかポニーテイル、ガソリンの匂い、クーペとかというと僕の年代だと「横浜」をイメージしちゃう。元町、山下公園、港が見える丘公園や外人墓地。
だからハガキもなんとなく横浜を意識して最初は作っていた(実際、プロボイにそういうくだりがある)。そのうち、前述の「ケンとメリーの木」のことを思い出したわけです。つまり「ケンとメリー」という名前にしたのも、スカイラインからではなくて、ペアの名前にするのにいい名前を考えたらこうなったわけです。松任谷由実の歌にもでてきそうだし。
ケンとメリーで検索したら、とてもいい写真がでてきた。一般の方の写真だったが、CMのかすかな印象がまさしくそこにあった。その方に連絡をつけて利用の許可をもらった。ここに「ケンとメリー」のアナザーストーリーである「めぐり逢い」編ができたのです。

ポストカードのキャッチである「"KEN"and"MARY"will always be togother.That's just the way it is.」 は、訳すると「ケンとメリーはめぐりあう運命だった」というもの。直訳すると「ずっと一緒にいるだろう。そう決め られていた」というもので、つまり「赤い糸」で結ばれていたという意味になんだが、本当は、"YOU"&"ME" will always be togother.とするつもりだったのです。しかし、スイスへ行く飛行機の中で、映画「今、あいにいきます」を観ていて、それが英語版字幕付だったのですが、そのラストに近いシーンでこれと同じ英文が でてきたのです。ひまわりが画面いっぱいに広がる中に待っている獅堂の元に、竹内結子が優しい笑顔で 「逢いにきた」シーンです。日本語はちょっとおぼろげですが、竹内が「大丈夫。私たちは大丈夫よ。私たち は出会う運命だったんだよ」なんてなことを言うシーンの字幕です。そこでは「YOU」「ME」になっていて、 ちょっとそれだとあまりにもそのままだし、また、やはりここは「ケン」「メリ」ということをもっと表現してもいいかなと思ったので、あえて言葉を変えた。僕自身のこの英文も元ネタは「赤い衝撃」という山口百恵と三浦友和が競演した昔のテレビ番組のやはり英文字幕で、当時としては珍しくフランスなどで放映がされたのか、 ビデオがでていたのかはわからないが、その話の中で、山口百恵が三浦友和にまったく同じ英語字幕の日本語を話す。僕は、そういうのはメモする傾向にあって、とくに歌もそうだけど、テレビだと当時の「白い滑走路」とか「白い影」とかを今見返して、いいなと思う言葉はすべて書き出しておく。それはそのまま使うことはないが、ベースとなる深い意味は見つけられる。
「for LOVERS Only」の文字は僕が書いた直筆をバランス調整したものだが、しないほうが、僕としてはナチュラルでよかったかなと思う。次回のものはまた書き直すつもり。


GSX SMARTstyle#13 ポストカード
PRODUCTION NOTE: by ISHIDA
デザインはもともとコミック版で考えていた。できあがったデザインは基本的に一発でOKだったが、問題だったのは「コメント」と「時計の表現」。
まず、コメントについては、バットマンが街へとダイブするキャットウーマンへ語りかけている感じで考えた。いろいろと考えたけど、最終的にはバットマンにも「スマートスタイル」の宣伝をしてもらいましょうかということで、「Where do you go」と、スタイルのテーマ を喋っていただいた。本当はキャットにも何か喋らそうと思ったんだけど、なにを言ったか、どこに行くのかは、みなさんで考えてもらうことにしました。キャットに言わせようとした言葉は「ちょっとトイレに」。でも、ワーナーさんにNGだされたら間に合わないので、やめといた。
「時計の表現」は本当に苦労した。デザイン画、コミック画、本物のリアルな写真。。。もちろん本物の写真が一番いいと考えるが、あえてここはコミック版でいこうと思った。デザイン画ではいまいち融合しなかったし、写真だと完全に浮いてしまった。ポストカードは表現だから、商品カタログではないから、アートでいい。額に入れられることを考えたら、この表現が最もいいと思った。


GSX SMARTstylebaby#11 #12 ポストカード
PRODUCTION NOTE: by ISHIDA
スマートスタイルの#1と#2のポストカードをもっている人には懐かしいだろう。旅を意識して デザインをするスタイルの最初というだけあって、スタイリッシュでわかりやすくて夏っぽいものとしたものだ。そのビジュアルをそのまま使い、少し海に加工をした。キャッチを#1と#2に続くものとして、その下にあえてラインをつけている。白と黒というベーシックな色を時計にしたのは、もちろん最初のモデルということもあるが、トレード・ウィンド(貿易風)をデザインのテーマ としたことで、海を意識した「ブルー」にはしたくなかったことも理由のひとつで、このポストカードのデザインが時計のデザインよりも先にあったといってもいい。
都会的で、大人の恋愛模様を意識した、夏っぽいポストカードには、どうしても青とかという若々しいカラーのものは似合わないから、あえてモノトーンを時計のベースにしようと思った わけです。つまり、ポストカードが先に頭にあった。
ポストカードって、旅先からだしたりするでしょ。この時計のテーマである「旅」には、このポストカードが重要で、そのいずれにも「テーマ」と「ストーリー」がふくまれていなくてはいけない。 最初のモデルはそれだけ、ポストカードが重要なポイントだったのです。
そんなこともあって、スマートスタイルの新ロゴをこのカードには使いました。さて、当初から、この二本は企画されていて、すでに試作はできていました。#1と#2と同じタイミングでだしてもよかったけど、あえて最初は「クロノグラフ」のイメージを作りたいということとサイズ的に43mmという大きさのものでも女性にしてほしかったので、このベイビーの販売はしませんでした。
それとこの試作品には銀を文字盤に少し使ったものもあったが、それは今っぽくて、80'sではなかったのでやめた。やっぱりキャッチが「君の瞳はマリンブルー」だからね。杉山清貴ときたら どーしても80'sが懐かしいから。40代になると。
GSX SMARTstyle#10 ポストカード

PRODUCTION NOTE: by ISHIDA
2005年の8月で10周年を迎える「GSX」。今年から来年にかけて、10周年記念関係のモデルをだすが、その第一弾がスタイルででるわけです。スタイルはあえて、カラフルにした。ポストカードは「10周年記念」の特別イベントが仕込まれているのですね。 まぁポストカードを観ていただくと、そのイベントはどういうものかがわかるし、時計を買わなくても、一応、全部の「謎」は解明できる。
10個の「10」にまつわる「ダイアローグ(暗号)」を解いて、ポストカードにあるサイトのアドレスに登録することで抽選に参加できる。
しかし!実は10個目の謎は時計の文字盤だけではちょっと解明できない。まずはポストカードを入手するのが先決。

GSX SMARTstyle#9 ポストカード
PRODUCTION NOTE: by ISHIDA
この時計のテーマは「リゾート」。南フランス一帯は有名なリゾートが多々ある。この地域を「コート・ダ・ジュール」といい、そこに地中海に面した"ニース"がある。白い砂浜で有名なニースは、フランスの有名なシネマでも幾度となく、その舞台となり、歴史も深く、そして、近年ではその海岸沿いの道"プロムナード・デ・ザングレ"は有名な高級ブランドのブティックが並ぶことでも知られている。この海岸沿いはいわば、銀座と港と海岸がひとつになったような場所で、さらに、少し陸地へ行くと、そこには軽井沢があるようなものなんです。
地中海に面した街は、たいてい「砂」のような生成りか白を意識した建物が多く、イタリア側だとときとして、白に「赤」をポイントとしたものが多いが、フランス側だと「明るいブルー」が目立つ。イタリアのアズーロと呼ばれる深い青とは違い、ギリシャのブルーに近いかもしれない。
このモデルは「マイ・マリン・マリリン」と名前つけたけど、この名前は山本達彦の楽曲にもある。時計のデザインはパラソルやブティックの軒先をイメージした。ポストカードはクラッシックな昔っぽいものとした。僕のイメージはアガサ・クリスティのミステリーに出てきそうな、クラシカルでゴージャスな印象。当時の水着なんか、こんなラインになってそうだしね。

2004メリークリスマス2005ハッピーニューイヤー ポストカード
GSX SMARTstyle#8 JACK ポストカード
PRODUCTION NOTE: by ISHIDA
クリスマススペシャルとして、いきなり思い立ったように作ったのが「JACK」。企画のはじまりでは「雪ダルマ」をということだけでデザインをしていったのだが、ポストカードを作る際には「やはりなんかテーマ性を」持たせたいということから「JACK」という名前をつけた。「ジャック」というとどうしても「ナイト・メア・ビフォア・クリスマス」を思い出すが、自分としては「ジャック・フロスト パパは雪ダルマ」を思い出すんですね。誰かは「恐怖の雪ダルマ」とかともいっていたが、ともかくとてもファンタジーな大人のOFFを是非楽しんでもらいたいとおもっていました。たとえば、2004 クリスマスというプリントをすれば、とても短い時間の物となってしまいがちだけど、それでもいいかなと。コレクタブルであって、だけど、別に使ってもいいじゃないかと思ってつくったわけです。スマートスタイルの価格帯だからこそできたことです。

最初はキャラクターっぽい、ポストカードのデザインを考えていましたが、ともかく「スタイル」の定番のデザインの形はそのままでいくことと、キャラクターがしっかりとしているので、あえて前提的にはまじめな「クリスマス」を意識した大人のデザインにしようと思いました。また今回はじめて「Christmas Special 2004」というロゴデザインを行いました。あえてスマートロゴは小さくしています。MADE IN LOVEというテーマも、もちろん明確にしています。一応、時計の日付は#8なので「8」にしてあるが、わかってくれる人はいるかどうか。。。
EVE2004 ポストカード
PRODUCTION NOTE: by ISHIDA
EVE2004の「タイム・オブ・ラヴ」はスマートのペアとなっています。文字盤には隠し印刷で「LOVE」がぎっしりとされているが、それはポストカードのminiSMARTの方でかすかに感じ取れる程度になっている。それは売り場で実物を見て、驚いてほしいと思ったから。

この時計は「ハート」を大胆に使ったものであるが、実は昨年の末に「900」で同じことをやろうと思ったものの企画を採用したものだ。今年はこの手のモデルが「ゼニス」「ロジェ・デュブィ」などで出てしまっていて、昨年よりもインパクトにかけてしまった。今まで、スマートはPOPだ、ライフアートだといっても、あまりにまじめであったから、no,50などで少し大胆にチャレンジをしていった。また「スマートスタイル」もその一つ。このEVE2004「TIME OF LOVE」はまさに本格的なスマートのアナザーウェイの模索となるのだ。

ポストカードの筆記文字は僕の字。モンブランの万年筆の(M)サイズのペン先で書いたが、こういう場合は「B」サイズがいいみたいだね。ロックフェラーのデザインは編集スタッフが採用したもので、これがあまりによかったので、僕の思惑の「クリスマスキャロル」というテーマが変わってしまった(笑)。とにかくこのデザインは僕は本当に「文字」と「キャッチコピー」だけを作っただけだった。恒例のクリスマスストーリーはサイトか、もしくはVIEWを見てください。ちなみに時計は人の顔のスマイルを意識しています。
GSX miniSMART mo,6 ポストカード
PRODUCTION NOTE: by ISHIDA
「頑張る、I。」というキャッチはかなり時計のテーマを印象的にしていると思う。たくさんキャッチを考えて、どんどん短くしていって、その過程で、このキャッチを僕は創った。「是非、応援してほしい。それを額に飾って頑張りたい」という一人の女性からのアンケートを読んで、僕はどうしても「応援」するポストカードにしなきゃならんと思っていたからできたキャッチです。企画とはそんなもので「わかりやすい」のが一番。

看護婦をデザインにしたのは、実はこの時計が「一人の看護婦」さんからのお手紙で企画したものだからです。正確で、動きやすくて、見やすくて、患者さんに邪魔にならない(影響のない)、一生懸命な私の時計がほしいですという内容で、スマートの大きいのを利用してくれている、とある大手病院の看護婦さんからでした。GSXはキャリアウーマンを意識した時計をつくってはいたが、男に混ざって「がんばる」女性の時計はなかったんです。おっちょこちょいでも、懸命に頑張る姿がその手紙から伺えたから、それを絵にしたいと思っていたし、看護婦さんだけではなくて、もっとそんないろんな人がいるでしょう。「スチュワーデス物語」の堀ちえみもそうだけど。。。そんな、僕としてのエールがこの「キャッチコピー」なんです。
GSX SMARTstyle#7 S.T.A.R.S. ポストカード
PRODUCTION NOTE: by ISHIDA
今回のコレクションは実に「24本目」となる。寅さん、007、ゴジラ並かと思われるくらいのコレクションとなる。 ポストカードをデザインする際、まずは「スタイル」特有の横置きとなるが、このデザインは佐藤君(VIEWなどのデザインも担当)の提案 したデザインを採用し、僕がキャッチを入れたものだ。当初のジルはもっと画像を あえてダブらせていたんだけど、カプコンの小林プロデューサーが「S.T.A.R.S.」のロ ゴを目立たせて、さらにジルの画像を変えてほしいという要請があり、現在のデザ インに落ち着いた。あえて今までの暗い感じから脱して、さらにちょっと笑いを入れてみた。あまり暗いものは「スマート・スタイル」には似合わないから。

「第24作」としたのも一種の笑いでしょう。だって24本目だよ。バイオハザードだけで。これだけのコラボレートは今までないですからね。ここまでくると「馬鹿」を通り越 しています。 映画が9月にあって、また、ゲームも9月9日に発売され、そのころから、雑誌などでも取り上げられています。来年の「バイオハザード」のゲームとは直接関係ないので、 できればゲームの前に発売をしたいと思った。今まではゲームの販売などにあわせていたんだが、まぁとくに今回はそういうのはなく、ただ作ってみたら案外よくて、じゃ、 売っちゃおうということになった偶然の産物。で一応「1998本」だったか、ラクーンシティ最後の年にしてみたんだけど、ここまで作らないだろうな(笑)。「1998本」というのも 今回は一種の洒落です。ここだけの話。
GSX502BTS ポストカード
PRODUCTION NOTE: by ISHIDA
今回もBTSの連続したパターンのもので、今回もあえてデザイン画となっている。 パターンものは水戸黄門と同じで、ちゃんと印籠をだすがごとく、整っていないといけない。ある意味、期待を裏切らないということだね。 今回のキャッチは「501人とあなた」というちょっとはずした感じにしたんだが、このキャッチを作っていたころ(夏ころからキャッチは雑誌で使っている)に、なんとフランク・ミュラーのパンフレットにも「99人とあなた」だったかともかく同じパターンのものがあって、ちょっと今回、ポストカードにするのに迷ったんだが 別にまねしたわけじゃないし、先に使っていたからいいやってことでそのまま使った。

「ちょっと先」というトレンドは僕にとっては大型ではない、スキン的なフィット感を考えたからです。つまり今は確かに大きな時計がはやっています。これからもある意味定番になるとは思う。しかし、やはり人は大きいものばかりが似合うわけではない。適度という トレンドが実は今も存在している。それを意図した将来の時計だから、それをわかってもらうために「502=将来のトレンド」であることを強調した。
GSX2002BTS BOLLARD ポストカード
PRODUCTION NOTE: by ISHIDA
連続したBTSのパターンを今回も継続していく。今回はグランドコンプリケーションであるため、数字が大きくはいる左の中央部に「BOLLARD」と入ることでバランス に注意した。時計のサイズがほかのBTSのものよりも小振りになっているのは、 BOLLARDの横長のスペルを意識したものである。サイズの調整はとても大切で、 とくにBTSは同じレイアウトとしているので、葉書を集めている人は、サイズが小さ いと感じるのではないかと思ったが、結果的にはどーでもいいかと思った(笑)。

CGでのデザインで、ものすごく実物とは色目が違う。このBTSに関しては、基本的 にすべてイメージであることを第一としている。そのため、イメージで人に伝わること を意識した。写真ではこのイメージは表現できないのである。いつもは重さをメインにするキャッチは、今回に限って「妖麗」を意識したものとした。
GSX601SBK ポストカード
PRODUCTION NOTE: by ISHIDA
このポストカードはいくつかの画像から背景を選んだものだ。この背景は「ノスタルジア・ フォア・ザ・グッド・オールド・デイズ」というキャッチコピーを意識したものだが、このイメージ は、映画「君のいた夏」を参考にしている。映画は自殺した女性と自分の過去を辿って、 女性が自分の遺灰をどうしてほしかったのかということを探す旅にでる男性の話で、ジョディ・ ホスターが自殺した追憶の中の女性を演じている。映画の中で過去の彼女は「鳥になり たい」といって手を広げて、こんな桟橋を海に向かって走っていく。少年はそれを見ている。 少年は大人になって、今、その彼女のことを思い出す。そこは鳥になるための滑走路だったのかもしれない。どんな人にも「忘れられない人」がいるという映画のテーマは、結果、実生活に戻り、自分に自信を取り戻した一人の男の物語で終わる。

昔は美しい。たぶんどんなにそのとき苦しかったり、悲しかったりしても、たいてい過去は美しくそっとそこにある。だから、それは過去への旅であって、それは現在を生きていることであって、将来を夢見ることなのだ ということなのだ。つまり「グッド・オールド・デイス」はどんな時代も、誰もが大人になったときに 感じる、過去を懐かしむという行為なんだ。そんなイメージを一枚のフォトにしてみたのが、こ の601のポストカードである。
GSX SMARTstyle#6 “MEDITERRANEE” ポストカード
PRODUCTION NOTE: by ISHIDA
アズーロとは深い青の意味で、それはイタリアの人たちにとっては特別な色である。地中海の深く美しい青の色をアズーロ (アズーリともいう)といい、それはブルーまでのとても広い範囲を意味する色である。たとえばイタリアのサッカー代表は、このブルーのユニフォームを着ることから「アズーリ」と愛称で呼ばれるし、イタリアの人たちは青をとにかく身につけることが多いの です。靴だとイタリアではほとんどの場合、ブラウンが主流で、よって、ベルトもブラウンがとても多くの人に愛用される。また、 白いスラックスに赤い色のジャケットを組み合わせるのも、イタリアでは赤は土の色とされているからで、それは国旗にも表現 されているという。黒い靴は警官か役人のファッションだと、フィレンツェの職人はみんな言う。もちろん、イタリア全土がという ことではないだろうが、とにかく青はイタリアの愛する色であることは確かである。これは日本も同じで、海に囲まれた国である 由縁であるのだろう。エルメスも2003年にメディテラネを意図したプロモーションを展開していた。ブルガリでもネクタイにアズー ロをよく使うし、ロロ・ピアナにおいてはそのコレクションの70%以上がアズーロを取り入れたものでもある。 今回のスタイルは、そのアズーロを意識して3つのブルーとホワイトでの構成としたものです。 ポストカードもやはり海を意識的にデザインしていて、とくに映画「グランブルー」をイメージしたいと思った。

キャッチコピーは、人生を分数で表したもので、80年を一生とした場合のストリーとしている。 1/4とは20代で、1/2とは40代 で、1/160とは、半年を表現しているんです。 つまり20代の彼女との半年を40歳にして、やはり大切な人であったことに気づいて、もう一度逢いに行こうという心の旅を意図していて、ここでの「あいにいく」は、「会う」「逢う(めぐり逢いたいという意味)」 のいずれもを指しているもので、人によって感覚が異なってもいいだろうとあえてひらがなにしました。

あえてこのような感覚の違いと広い年代設定にしたのは、やはり20代から40代という広いユーザー層を意識したもので、20代 にとっては未来を見つめたものとなっていて、40代には過去を振り返るものとなっていて、30代にはその過程であるわけで、すべての年代層にリアルタイムとなっているように考えたコピーなのです。
GSX SMARTstyle#5 “JAPAN” ポストカード
PRODUCTION NOTE: by ISHIDA
オリンピックモデルではないが、応援グッズとして、ニッポン!っていうものが創りたかった。 日の丸をどーんとおいたものってないから。で、ともかく8月13日には売らなくてはと必死だった。 まぁはっきりいって自己満足だけのものだから、売れなくてもよろしい!というくらいしかたぶん作らない。

ポストカードは当初、富士山とか 神社とか日本の四季をイメージして#3のような分割したものを考えていたんだけど、どうも、なんか、日本くささがいいくささではなかったんで、思い切ってモノトーンで行こうと考えた。 よく日本の70年代とかという 写真とかってみんなモノトーンで、ヨーロッパや米国のモノトーンとはちょっと違って、なんか「団塊」って感じがあるでしょ。 NHKの「東京風景」というDVDがあって、その中のニュース映像なんかを見ていると、日本の高度成長期こそ、日本の古き良き時代だったんではないかなぁと思ったりした。 映画でも石原裕次郎や、とにかくスターという人種がいた時代なんだなと。 じゃ、そこにどんなモノトーンを置こうか? いわゆるいきなり東京の70年代の空撮だとかじゃあまりにもストレートだろう。だから、舞妓さんにした。それがなんでも 舞妓さんの写真って使えるものが少なくて、実はあの舞妓さんは画像処理で創り上げたものなのである。 髪飾りだけ色をつけてモノトーン処理をしたけど、街並みもまた合成したものである。 あえて今回狙ったのは、外人から日本を見たら、たぶんこんな風になるんだろうなって僕は思っていたから とてもこの日本っぽくない、日本のイメージはよくできたと思っている。

そしてたぶん#3は、カリブの人にとって は「これがカリブ?」って思うような部分も多々あるんだろう。で、今後はフランス、イギリス、アメリカ、イタリア などと国のシリーズを出していく予定なので、そのたびに、同じような葛藤が僕にも広報にもデザイナーにも発生することになるのである。
GSX SMARTstyle#4 “SUNSET LOVERS” ポストカード
PRODUCTION NOTE: by ISHIDA
「サンセット・ラヴァーズ」という名前は、僕が高校時代に所属していたチームのひとつの名称からとったもの。 高校時代のチームというとサーフィンやバイクで峠を流していたりしていて、ヤマハのRZ350とXJ400Dというバイクに自分はのっていて、 ローカル・モーションのボードを愛用していた。 テーマとしては、そんな自分と同年代の「携帯電話もインターネットもなかった時代」を懐かしんでほしいと思ったことと、そういう時代の青春を今の若者にも知ってもらいたいと思ったこと。 スマート・ス タイルの「スタイル」とは、生き様という意味に近いもので、それは年代でも性別でも違ってくる。 だからこうしてそのイメージを伝えるためにポストカードは時計とともに創られているわけです。

実は僕はこの時計のスモールセコンドの銀のフレームがちょっと懐古主義には合わないと思っているんですが、サンセットラヴァースはどうしても夏の終わりにださなくちゃ意味がないのであきらめたんですね。 高校時代は8月の終わりはある意味、ひとつの区切りであって、また学校生活がはじまる、ちょっとグレイな実生活と夢の狭間という感じでした。 ディズニーランドから帰る時の東京に近づく 時の空しさというか。とくに海から都会へ帰る、その最後の夕暮れは「来年もあるさ」 というエンドレス・サマーであって、「短かったな」という実際は終わる夏なわけです。

ポストカードは本当は自転車ではなくて、最低でもバイクにしたかったんですが、 まぁいいかなと。 モノトーンでも考えたけど、結局は「ゆうひがおかの総理大臣(昔のテレビドラマ)」みたいなイメージで、70年代っぽくしてみました。 お決まりのREMEMBER MEはもちろんチューブを意識していますね。しかし、オヤジになるとこれを山吹色とかって表現しちゃうんだよね。僕の周りにはそういう人がよくいる。
GSX SMARTstyle#3 TRADE WIND LIMITED“Club Tropicana” ポストカード
PRODUCTION NOTE: by ISHIDA
「カリブの熱い夜」というキャッチコピーで、情熱的なデザインをしたいと思った。 キャッチコピーが先にできて、それにあわせた色を考えたもので「赤」を意識 して創った。赤のイメージはガンダムのシャア、サイボーグ009を意識した。 ガラスの周りの黒いパッキン(ラバーパーツ)はデザイナーがあえてコントラストを 強くするために意識的に取り入れたものだったが、はじめて見たとき、僕は ちょっと目立ちすぎかなと思ったんだ。今ではこれがアクセントになっている。 カリビアン・ビーチ。リゾートにある、クラブ・トロピカーナという架空のクラブをテーマとしていて、これから、このクラブは世界にどんどん進出していく。だから 日本のリゾートでの展開もある。 必ずこのシリーズは限定で、今回のものは 300本にした。ポストカードはよくホテルにある記念のポストカードを意識したものにした。 GSXのスマートロゴに飛行機をデザインして見た。これはポールスミスやトランスコンチネンツが僕が好きなんで、そのトラベルシリーズのイメージ を僕なりに形にしたものです。

5つに割った描写は、セブンシーズ(雑誌)やトラベル、建築雑誌の技法を意識したもので。実は写真は果たしてカリブ海なのかはわからない。 利用できるポジから使ったものだ。とくに大切にしたのは、 情熱的であって、真昼間ではないという微妙な時間帯を表現すること。 頭の中ではリンボーダンスをするような、火で周りが薄明るくなったような暗闇がずっとあった。これから嵐がきそうな感じだったり、ディズニーランドのパレードがはじまるくらいの明るさのことで、すでに#1と#2で明るいカリブの海はやっているから、もうひとつの顔としての「カリブ」を表現したいと思った。フィル・コリンズの「カリブの熱い夜」が流れてきそうなイメージに仕上がったいいポストカードだと思う。
GSX SMARTstyle#2 “TRADE WIND” ポストカード
GSX SMARTstyle#1 “TRADE WIND” ポストカード
PRODUCTION NOTE: by ISHIDA
"I wanna hold you again""Don't say any more"「君を抱きしめたい」「何もいわないで」というこのポストカードにそれぞれあるフレーズは、 杉山清貴&オメガトライブの「君のハートはマリンブルー」の歌詞にある。 #1のカードは男性のシルエットが波間に射しているが、#2はそこ に女性が裸で泳いでいるわけです。 SMARTstyleの最初のコレクションは「貿易風(トレードウィンド)」ということで、ヨットやクルーザーが夏 のカリブを爽快に走っていくような感覚で、あえてモノトーンにしたんだけど、それはこのポストカードのように、背景そして、ヴィジュアル的に、すかっとした夏っぽく都会的で、大人の恋愛を意識した世界観をカラーで表現したかったんです。ならばモノトーンで時計を構成しよう と考えたわけです。

時計をアンバランスに配置したのには理由があります。 まず、現物大にしたかったこと。そして波間の輪郭デザインを優先したかったから。現物大にして、波間の輪郭を鮮明にデザイン的にするにはアシンメトリーにしなくてはならなかった。だから上のバンドをすべて露出させることでバランスをとった。女性のネイキッド(裸)は画像処理したもの。素材の写真は赤い水着をつけて、シュノーケルをしていたただの風景写真の女性だったものだが、それじゃ「大人の恋」にはならないから、デザイナーの佐藤くんに「脱がしちゃって」って頼んだんだけど、よくできましたね。 杉山清貴さんやチューブのジャケット写真のようなイメージを意識して、50分くらいでデザイン構成を行いました。このカードはあえて配布する店舗をわけました。配布が終了している店舗もございますのでご了承下さい。
GSX202BTS SMARTno,55 ポストカード
PRODUCTION NOTE: by ISHIDA
no,48のBLUEのポストカードと同じデザインでまとめたものです。 最近のGSXは シンプルをメインにしていて、下の余白に小さくモデル名をいれることが徹底されていて浸透してきた。 そこで余白の上に幅いっぱいにキャッチコピーを入れた。 限定性と特別な感覚を与えたかったので、限定数を購入できる人数にして、 ドキドキ感を作って見た。 また、BLUE IN BLACKという点をBTSよりもクローズ アップしているのは2005年のAOBを見越してのことです。

このポストカードでは写真ではなくてデザイン画を使っていますが、それは写真ではうまく、このBLUEが表現できないから。 まぁもともとどちらにせよギリギリの生産で、写真も間に合っていなかったので、こうするしかなかったんだけど、実際、 正面でこのようなデザインとカラーの特徴を見せるならばデザイン画のCGの方が 優れていると思ったし、それにデザイン的に格好いい。 BTSの時計は基本的に職人技。 だから「素敵な大人のために」というキャッチコピーは、いつまでも少年の心をもっていてほしいという願望でもあり、それはある意味で 職人技の精神と紙一重でもあるんですね。 子供じゃ困るけど、素敵な大人は少年の心を忘れるべきじゃない。 純粋に驚いて ときめいて、たくさんの好奇心をもつことはモノ創りではとても大事なことだから。
SMART Life ポストカード
PRODUCTION NOTE: by ISHIDA
分割ヴィジュアルで「ライツモービル」というソーラーシステムの表現と、「スマート」 の生活空間でのアート性を表現した。 水道の蛇口はすべてCGでつくったもので、 フライパンもふくめて、現代は高度成長期と違って、ただ便利でただ使い勝手だけだったり、機能だけがよければ道具として優れているのかといえばいいのでは なくて、見て楽しんだり、置いてあることで生活空間に余裕やゆとりを与えたりする生活を豊かにするものであることが、とても大切なことなわけで、つまりは見た目で選択するということがセンスなのだということなんです。 だからといって、見た目がよく ても品質が悪くて、素材が悪くて、作りが悪いと、使っていて使うことが苦痛になってしまう。 結果、使い勝手、品質、素材さして技術や作りが、デザインと融合して 時計に魅力を与えるわけで、それらがデザインに滲み出てくる。 それがデザインと いうものなんだと思う。 それをポストカードでは表現したいと思ったんです。

メイド・イン・ジャパンという点で、このライツモービルを作ってくれたシチズンの技術は非常に素晴らしく歴史的なムーブメントだと考える。 そのムーブメントは他のソーラーとは違い、微量の光で充電するという仕組みで なっている。 ポストカードではそれを意識した二つの空(光)をデザインに入れた。 それと蛇口はなんとなくTOTO、リンナイとかのキッチンやホーローバスやらのカタログっぽい雰囲気がほしいなと思ってたので、導入してみたものです。 右上のロゴなどを小さくしたのも、このポストカードではじめて採用した手法です。 理由はありません。ただ、こうしたほうがいいなと思っただけです。
GSX501 ポストカード 天本英世さん
PRODUCTION NOTE: by ISHIDA
ベスト新宿本店に通い続けてくれた天本さんに直接頼んでとってもらったのがこのポーズです。 時計はご本人さんが愛してくれたGSX501です。 このカードはあえて二通りのカットを意識していました。 もっとアップのものとこれです。もっとアップのものはVIEWで掲載したものです。 ゴジラの撮影中のものです。髪の毛がはねていたので、修正をかけています。 このポーズは実は、501のイメージカタログを作る際に、他のただのおじいちゃんの写真に時計を合成してつくったんです。 それを天本さんに見せたら、最初、怒っちゃって。 自分だと思ったんだって。 で、このポーズは素敵だということになって、天本さんがこのポーズをしてくれたんです。
GSX502 ポストカード
PRODUCTION NOTE: by ISHIDA
実寸で4本をまとめて、かつシンプルにしたものだけど、特徴は「モノトーン」にしたところ。 だからはっきりいってSBLはぜんぜんわからない(笑)。 でもまぁいいやってことでつくったイメージです。メイド・イン・ジャパンを訴求したもので、本当にシンプルになっていますよね。 ちなみに、この画像をカラーにして、さらに重ねて作ったのがVIEW VOL.3の表紙。 どちらかというと502がどうのというよりも、アート感覚でつくったものかな。
GSX904 ポストカード
PRODUCTION NOTE: by ISHIDA
これもアート感覚で作ったものだけど、アーク(曲線輪郭)で900シリーズの特徴を表現したかったもの。 文字盤をあえてぼかして、まるで深い海が そこにあるようなものにしたかった。 とても細かい細部の画像処理もしていて、とくにブレスの横にあった穴をすべて消した。 これは商品カタログでは ないから、それでいいだろうと。 右端にたてにPHOTOのモデル番号を入れている。 これは僕が好きなパターン。目立たなくて、わかる。 この角度で撮影をしたのにも理由がある。 左上のGSXのテーマロゴだが、これは、実はこの900シリーズをこの角度で見たずばりがロゴのデザインの ベース。 ということで画像処理でも、それを意識しているわけです。 1997年、このロゴは、時計をこのようにしてみた、自分たちの感動のすべてが詰まっている。 きれいだなぁ、美しいな、すごい一体感だなぁと。GSXのテーマはまさにこのデザインなんだ。
EVE2003 ポストカード
PRODUCTION NOTE: by ISHIDA
2004年のバレンタインモデルとして、2003年EVEコレクションを使ったもの。 I LOVE YOU SO.ということで、バレンタインという言葉は一切使っていない。 ハートのデザインは僕としては昨年からのマイブームで、今年もまたいくつか出したいと思っている。 実はこのモデルもハートはもっと赤でくっきりとやりたかったが、うまくできなかった。 キューティハニーも映画でやることだし、また高級時計でもゼニスやロジェがハートをモチーフにするし、僕は少なくても それらよりも先にやってきたわけだから、非常にちょっとだけ満足。二人のバックのデザインも素敵だ。 指示したがここまでずばりのものを表現してくれる とは思っていなかった。 どんなイメージだったかというと、松任谷由実の「サーフ&スノー」のジャケットのイメージだ。 子供以上、大人未満の恋愛の記憶。 思い出はいつも美しく、つらいこともメルヘンでいられるからね。 通常は金色のモデルはクリスマスだけだから、どうしてもバレンタインに使いたかった。
SANT BOLLARD ポストカード
PRODUCTION NOTE: by ISHIDA
VIEWの最初の表紙を考えていた頃にこのデザインを考えた。 「愛しのローズマリー」という映画のポスターに、美しい女性の影がデブの巨漢というものが あって、TSUTAYAでDVDを見ててふと思い立った。 シンプルにしたかったから、バックはスーパーホワイトにして、テーマロゴもロゴ単体にした。 また、本当 ならEVEコレクションを使うべきなのだろうけど、どーしても「サンタボラード」という語呂にこだわりたかった。

サンタの帽子をかぶらせたのは、スタッフの意見だが、最初はこういう明確な帽子ではなかった。 僕はサンタのシルエットがどうしても最初は納得できなかった。 僕にとって必要なのは「シルエットだけで サンタに見えてほしい」ということだった。 それはとても難しかった。時計がサンタであることを意識させなくてはならなかった。 だから必然的に足をあげたり、 手を上げたり、つまりオーバーアクションは時計のたたずまいとは異なってしまう。 だからシルエットはサンタを明確には伝えられないわけだ。 そこで、僕は 帽子をシルエットと時計のどちらにも共通するひとつのポイントにしたわけだ。 帽子の影がシルエットの帽子の形と一致したことで、誰もが無理なく、自然に 時計はサンタクロースだったんだという意識で見てくれるようになったと思う。 「サンタクロースを送ろう」というメッセージのつもりで、つまりね、GSXをあげれ ば、それは毎日、年中、クリスマスということ。
SMART ポストカード
PRODUCTION NOTE: by ISHIDA
このスマートのデザインは「覗きたくなる」ということがキーポイントなわけで、それには小さいサイズで、まるで覗くような感覚を作りたかったんです。 すべては 写真は一切使わず、全部CGのデザインラフ。 スマートは900などのようなボディの美しさを強調したシリーズではないので、このようなあえてデザインCGだけで 構成したもので行った。 すべて再度、デザインをできた時計を見ながら起こしたもので、時計ができる前に作ったものではない。

TIME TO MOVE.とは、新しく 動き出すというメッセージを持っていて、それはスマートのデザインがライフステージを意識した生活空間でのアートでありたいということ。 やはり白いバックを ベースにして、僕はまるで食器などがパンフレットに並んでいるような感覚でデザインをした。 モデルはなんでもよかった。 このカードの本当のイメージはこういう 並べ方とバランスであって、それをもって「スマート」というキーボイントを理解してほしかったんです。
GSX600 ポストカード
PRODUCTION NOTE: by ISHIDA
どこの街かはわからないが、デザイナーの佐藤がもってきた風景に、バランスを指示して時計をおいた。 時計を原寸でおくにはこのパターンが最適だ。 この方法 はスウォッチなどがよく使っていた方法で、このようにバックに白をおいてバランスをとる方法はやはりスウォッチが1992年~1994年までにカタログで行っていたも のだ。 非常にシンプルでわかりやすい。

フレーズの「懐かしむということは 大人への成長過程である」というものは、ちょうど30代の人の心理状態ではないだろうか。 フレーズはすべて僕が作るが、たいていは自分心理状態や体験である。 それをどう短く、簡潔に、人の心の奥まで届けるかが大切なことだが、ここでいいたかったことは、大人になると、若かった頃の思い出や、さらには苦い経験や、あきらめて後悔したことが、明確になってきて、もう一度、やり直したいと思うことがしばしある わけで、それは僕にとってはすべてが「懐かしい記憶」であるわけです。 若い頃は希望にあふれ、夢を見て、進むことしか考えないものだが、どこで、それが逆転し てしまうのか。 誰もがあるときを境にしてその岐路にたつ。 そして悩むわけだ。 でもできればそれは第二のスタートにしたいとおもわない? だから、このフレーズはあえて希望的言い回しにしたわけです。 しかも哲学的に、音感を意識してフレーズを作った。何歳になっても人は成長過程にあるということです。
GSX904&903 ポストカード
PRODUCTION NOTE: by ISHIDA
it was love at first sight.
英語のフレーズに、900の開発当初からのフレーズである「君の美しい感性」をかけたものだ。 つまり、「それは愛の始まり」という意味だが、 感性のふれあいを意図した男女の腕をモチーフにしたデザインである。 ポール・マッカートニーの歌に「エボニー&アボリー」というのがあって、これつまり黒人白人 のような意味もあるが、基本的には正反対の二人という意味でとらえている。 まったく感性も好みも人生も異なった二人が、巡り合って、知り合って、近づいていく というファンタジーが身近にはたくさんあるのに、それをファンタジーだとはほとんどの人が感じないでしょ。 たとえばそれはそれでただの知り合い、友達で終わってしまう人たちもいるが、結ばれていく人もいるわけで、それはたぶん、「感性のつながり」というものなのだと僕は思うのです。 感性とは不思議なもので、まったく趣味じゃない人なのに気になってしまったりして、えっえっえっの状況になってしまったりする。 何がひきつけているのかはまったくわからない。 でももしかしたら、この900の時計のような「特別な魅力的」ななにかなのかもしれないでしょう。

左右から平行に腕は伸びてくるけど、少しだけでも、お互いのどちらかが、腕をずらさないと「感性はつながら ない」。 つまり、早くお互いに気づけばというメッセージをこめたものなんです。 ただ、当初は、これは男性の腕一本をポスターでは使っていた。 さらにはこの構図はniで 使っていたもので、そのテーマフレーズは「MAN+WOMAN=100%」というものだった。 つまりこの男女の腕の構図はいつでも同じで、「ふたり一緒に」というものなんです。 きれいだ、美しいという感性には説明も理由もいらない。 一緒にいることも同様です。 で、この900系は以後、夏と冬に限定の「LOVE」「EVE」コレクションのテーマを担う コレクションとなっているわけです。
EVE|| ポストカード
PRODUCTION NOTE: by ISHIDA
EVEというからクリスマスのモデルなんですが、基本的にクリスマスシーズンから販売するということで、 クリスマス限定ではない。 このモデルの星はポラリス(北極星)。 やはり冬の星の代表格で、 また当時NHKで放映していた「冬のソナタ(このときはまだ騒がれていなかった)」を意識していたし、お馴染みのストーリーも時間経過を意識した恋愛となっている。Mr.Snow&Mrs. Snowというテーマは山本達彦の「Mrs.Snow(アルバム"I LOVE YOU SO")」という曲からイメ ージした。

ポストカードはもっとシルエットを強調したものにしたかったんだけど、なんか昔のシングルの表紙のようになってしまった。男性はなんとなく"韓流"だし・・・。 キャッチ・コピーは、はっきり言って意味はまったくない。音感で作った即興(笑)。 エレメントという言葉を使いたかったんです。 核とか資質という意味なんですけど、そのまま訳すと、全然意味がわからないでしょう。 だから音感で作ったものなんだけど、実は長い 文章があって、はじめて即興で作ったものなんですね。 その長いものとは、一言で言うと、 「人を好きになるのに理由はないが、別れるのには理由が必要だ」というもの。 だから、「まだ 二人は恋のエレメント」という意味は、別れた理由のない二人がまた、恋からはじまっていることを意識したもので、それを音感で表現したのです。

ちなみに実はこのキャッチ・コピーは前振りがあって、それは人生の半年を一緒に過ごした過去があって、さらにストーリーではスクランブル交差点で出逢うんだが、その彼女はイタリアへ旅たってしまうところをあえて表現で抜いた(ストーリーはサイトの時計のページで閲覧できます)。 男が、40歳になって、イタリアへ彼女を探しに行くキャッチ・コピーを別の時計で使うことがある と思う。 GSXのキャッチ・コピーは他の時計と連動させていて、それは一つの謎解きのようなもの でもある。 まぁ、だからといって一般の人はそんなこと気に留めないでただデザインを楽しんでくれればいいんです。 単なる遊びですから。 (続きのキャッチ・コピーは、SMARTstyle #6で使われています。 よってこの#6のキャッチ・コピー のイタリアにいる女性は"美紗子"ということになります。)
GSX035 Luminox GSX for S.T.A.R.S. ポストカード
PRODUCTION NOTE: by ISHIDA
ルミノックス、GSX、バイオハザードのトリプルコラボレートで大きな話題となった。 ともかくトリプルコ ラボレートはあまり今まで他社でもない。 当時、ルミノックスといえばG-SHOCKに並ぶ人気で、 またカプコンのバイオハザードもゲームキューブでのリメイクということで話題となった(おかげでゲーム キューブのマシンを買う羽目になった)。

このポストカードは、バイオハザードという雰囲気であることよ りも、シンプルに時計を大きく打ち出すことにしたもの。 やはり本格的に使えるものであることを意図したかったし、また、せっかくのコラボレートだから、どこか だけがメインというものにはしたくなかったんです。 ルミノックスの特徴であるトリチウム夜光はとくにデザインに必ず入れたいと考えていました。 3月22日の発売は、確か、ゲームの発売日と一緒。 とくに第一作の発売日にもあわせている。 バイオハザードの限定時計はいつもこうして発売日などにかならずなにかの隠しポイントを想定して 決めている。 だから、ユーザーもそれを意識しているのか、そういう発売日に絡むような日付が近づくと 今年は何を出すんですか? という質問がどどーんとメールなんかでくる。 でも、たまにそんなこと忘れてなにもしていない時ってあるでしょう。 だから、そんなときにはそれを悟られ ないように一応、メールを返信したりしたこともあったな。
SMART no,47 SMARTno,49 ポストカード
PRODUCTION NOTE: by ISHIDA
TIME TO MOVE というキャッチ・コピーをはじめてヴィジュアルとしてつかいはじめたもの。 今まで、TIME TO MOVEというテーマはあったが、それを強くは打ち出さなかった。 その理由は第一に、このキャッチは 1992年のスウォッチの「TIME TO MOVE」という時計の名前からとったものだからなんです。 その時計は 92年にスウォッチの最大のヒット作ともいえるオートマティックのスケルトンモデルで「きれいな時計だな」って 心から思っていた。 あの頃から、自分でもスウォッチのような時計を創りたいと思っていて、そのときはこの TIME TO MOVE(動くための時間。つまり今、何をすべきかということで、この時計は自然環境保護団 体のEARTH サミットという会議の限定モデルで、自然環境基金を目的としていた)という言葉をテーマと したかったんです。

時間というものを生活の中でどう動かすか? 何を今するか? 無駄な時間を過ごすことが 人生にどれだけ大切かということ、そして道具とは生活を豊かにするために大切なものでなくてはいけないのだということを知ってもらいたかったわけで、それを僕は「スマート」でやってきたわけです。 二つの時計はアーバンクロノグラフというシリーズで、都会の中でのアイデンティティを意味しています。 都会ではたくさんの人がすれ違って出会うが、そんな中で案外、自分と同じものを持っている人によくあって しまったりしますよね。 でも、GSXの場合はどんなに多くても月産300本なんです。 スマートは。 スマートは 多品種少数生産なんです。ですから、同じモデルを持っている人にそうはあうことはない。 今、何を選択しますか? TIME TO MOVE。 あなたにも行動するための時間が用意されているんですよ。 写真は当社のスタッフが撮影したもので、いやーよく写したものだよね。
GSX208BLU SMARTno,48 ポストカード
PRODUCTION NOTE: by ISHIDA
写真でものを撮るということにはいろんな意味があると思うんです。 それは実物をただ実物そのままに撮ることも あれば本質を撮ることもあるわけです。 たとえば売るものを撮影するとしたらもちろんそのままを二次元にすれば いい。 でも、まったく写真と並べれば違っていても、買った人がそれを見たときに、写真で感じたことがその商品 から感じられれば、それは本質を写したことになり、たとえ写真こと実物が一緒でもそれが違えば、それはそのものを写したとはいえないんじゃないかとよく僕は雑誌社と問答になることがある。その点、高い雑誌の写真を撮る写真家はその本質をまず知り、それを表現しようとする。 つまり写すのではなく、本質を表現するのだ。

このポストカードでは、そういう意味で「CG」でそれを表現したいと思ったものだ。 写真ではBTSやこのBLUEの美しさは絶対に伝えられないのだ。 絶対とはこのデザインの上で、白いキャンバスの 上での話であるが、要はBLUEの美しさをあえてCGとわかるCGでやってみたのだ。 昔のCGはCGと寸分わからないことが技術であったが、最近はリアリティよりもCGとしての美しさや面白さが注目されていると感じている。 誰でもこのポストカードが絵だとわかる。そして、本来の商売では、その商品とのイメージの違いがタブーとされて いて、通販ではそれが苦情になることだってありえる。要は時計のほうが断然よければいいのだ。しかもCGでも それは違った感度で感じられなくてはいけない。 よって、このBLUEやBTSのように、たいていの多くの人が「この時計は美しい」という判断で実物を見てくれるくら いのものでなくては基本的にCGでの表現はありえないわけです。

これはどんな時計なのか? どのくらい美しいのか? という疑問と期待が僕たちは最初にデザイン画にして、それを見 たとき感じたが、ポストカードとしてお客様へ配布した際、同じ気持ちをお客様が感じてくれるのではないかと 思った。 だから予約を実物を見なくてもしてくれた。 それは期待という関心と、それに対する投資だとお客様に言われたことがあった。そして、まさに予約で515本が生産された。 実物は誰も見ていないのにである。
森山大道+SMARTno,37 ポストカード
PRODUCTION NOTE: by ISHIDA
森山大道先生のポジを利用できるとはまったく思っていなかったから、本当にラッキー だった。 だから、知り合いの雑誌社の人やら、写真家やら、その筋の方からは物凄い反響で「どう、うまくやったのか?」とよく言われたものだ。 この構図はすべてもちろん森山 大道氏の許可と指示を受けている。時計のデザインももちろんそうだけど。 この時期、 宇多田ヒカルのジャケットや、映画もやったり、さらにその前の年は、ヒステリック・グラマー とコラボレートをしていたりしていて、森山大道氏としては非常に高い認知と人気を 得ていたから、僕たちとのコラボレートも業界からとても高い興味をもたれた。 写真誌 にて紹介されたり、時計がギャラリーで販売されたりした。さらに時計にはオリジナル・ プリントのリトグラフがつくが、このすべてに森山大道氏が直接、私たちの目の前でサイン とインディヴィデュアル・シリアル・ナンバーを入れてくれた。 ある意味、このポストカードも大道氏がデザインをしたということで、持っている人には お宝になっているはずだ。大切に。
BIOHAZARD ポストカード
PRODUCTION NOTE: by ISHIDA
かなり凄い内容になっています(笑)。 つまりいろんなバイオハザードのゲームのキャラクター と背景とロゴマークがごちゃ混ぜです。 こういう使い方は実はバイオハザード関係のほかの グッズではありえないようで、なぜかカタログもこのポストカードも認可を通ってしまっている。 TMCというGSXとは別のブランド構成でのモデルだが、僕はこういうロゴマニアっぽいのが大好きで、単にこういうコレクションものが好きということです。

ポストカードの右端にある NO.00015とは、実は最初のカードとの間に、13枚のデザインをやっていたもので、当時は NOをすべてのポストカードに入れて生きたいと思っていたためなんですが、デザインにこだわるがために、13枚のものがすべて売切れてしまったりで、デザインを製作するに至らなかった。 結局、番号が入ったものは、最初のボラードとこのバイオハザードだけ。 ただ、来年から連番を振ろうと思っているし、また、13枚のお蔵入りも来年一気にコレクショ ンとして製作する予定(2005年)。
BOLLARD1999 ポストカード
PRODUCTION NOTE: by ISHIDA
このボラードは一年以上を告知にかけた。 そのうち、このようにデザインを明確に表現したのは 販売の半年前。 このとき、まだ、試作品はできていなかった。 ボラードは試作品と生産を同時に行うという前代未聞の生産体制となってしまった。 それは何度も行った試作段階でのモデル変更のため、販売日に間に合わなくなる可能性があったためだ。 よって、試作としての撮影ができるものがなかったので、CGであえてデザインをつくり、それを最終デザインとした。 つまり最終デザインはなんと生産中の生産でできるだろうモデルを空想して行ったものなのです。

もともとCGは、本物っぽく見せる時代はこれから終わるだろうから、CGはCGとして、その実物を 感覚的に本質が伝えられればいいのだ。 だから、このように写真っぽくない方が、案外、インパクトがあったりする。 とくに大切なことは「重い」ということが伝わることだ。 重いものは、重いからやめときなって伝えると、逆にその重さが「特徴」となるから。 ともかく1997年から行ってきたデザインはやはり年をとるにつれて古くなってしまう。 それを微調整するのは大変な作業であったんです。どちらにしても写真は使えなかった。 ポストカードで使っているロゴや文字、その他GSXの社名まですべてがまだ確定段階以前のもので、 とても珍しいものとなっている。 裏はまだベストグループだけでの配布だったこともあり、ベストの店名が入っている。が、その後 他店舗でも配布できる店名なしも作っている。1999年当時の店舗はまだ15店舗であった。